2月11日(土)
ヘデラは冬の戸外でも元気ですごく頼りになる植物です。鉢からたれ下げて寄せ植えに利用すると、全体の雰囲気を奥深いものにしてくれます。そんなわけで、我が家のヘデラはどんどん株分けされて、だんだん寂しくなってきました。ごめんね、ヘデラちゃん。
今後も登場の機会が多いことを考えて挿し木で増やすことにしました。長くなった枝が3本あったので、ハサミで切り取り、水につけました。根が出るまで1ヶ月くらいかかるので、水を切らさないように気をつけよう!
ベランダがおしゃれな空間に変身!
1月21日(土)
ロンドンの冬の庭は、コルディリネなどの寒さに強い単葉植物(葉が複数に分かれないものです。イネやススキも単葉植物ですね)を主役に、周囲にそれを引き立たせるパンジーなどを配置するというパターンのものが多かったです。ロンドンを思い出し、まだまだ寒いこの冬でも楽しめるものを作ろう、と思い立ちました。
主役をローズマリーと決め、お供はクロッカスです。球根は本来、秋口に植えるので今回は芽だしクロッカスを使用しました。クロッカスは早春の短い時期で終わってしまうので、花後はローズマリーを他に引っ越そうと考えています。また、ローズマリーの根はかなり頑固に張るため、本来は寄せ植えに向きませんので、もともと入っていた鉢のまま、円形の鉢にいれました。もとの鉢が見えてしまわないよう、バークチップをあしらいました。
クロッカスが咲くのが楽しみ!
美容院やカフェなどおしゃれでゆとりを提供する空間では、内装だけではなくエクステリアにも気を配っているところが多くみられます。鉢植えは、季節に応じて植物の入れ替えができるので、その分手間はかかりますが、限られた空間をいつも綺麗にしておくことができます。ヨーロッパでは窓辺を飾るウインドウ・ボックスや高いところから吊るすハンギング・バスケットがよく見られます。
写真はロンドンのパブ。残念ながら、ここでビールを飲む機会を逃してしまいました。
Notting Hillの本屋へ行った帰りにお花を買いました。すごくカラフルで、暗くなってからでもそこだけ華やかな雰囲気があったので、ついつい引き寄せられて・・。物価の高いロンドンですが、お花だけは日本より安かったです。チューリップ10本で1200円くらいでした。
イギリスの人たちがどうしてガーデニングに熱心なのか友人に尋ねたところ、「お庭が綺麗だと、家の資産価値もあがるから」という答えが返ってきました。築100年くらいの住宅が当たり前の住宅事情のイギリスでは、家・庭付きでの転売がされます。日本のように中古住宅は一度更地に戻して新築にする、というわけではないからお庭も家を購入する際の重要なチェックポイントになるというのも納得です。
すごく手間をかけなくても、イギリスでは一般家庭のお庭もセンスが光ります。広くないお庭であっても、シンボルとなる木やアクセントになる鉢植えのおかげで見栄えがします。
これぞシンボルツリー!
イギリスの芝生は冬でも青々としています。日本で育つ芝生は、品種の違いから冬は枯れて茶色くなってしまいます。
芝生と建物との間の空きスペースに置かれた鉢植えに注目!二つの窓の間に置かれたこの鉢植えのおかげで、単調さが解消されます。
一種類では単調なコニファーも、混色にすることで動きが出ます。
いろんな種類の植物が繁茂していても、一体化して見えるのはバックに見えるフェンスのおかげ。しかも、フェンスに使用されている白は、ばらばらの色彩をまとめる効果も持っています。
2005年12月28日(水)
Hampton Court へ行ってきました。イギリスの冬は日没が早く、寒いですが日中には短い時間、明るい日差しが注ぎます。
Hampton Court は、ヨーロッパの大規模庭園らしく、右の写真のように、シンメトリカル(左右対象)な構成になっている場所が多かったです。
こうだだっ広い場所では、植物というよりも何か建物に囲まれているような印象がありますが私は玄関脇や窓辺のように比較的狭い範囲でのシンメトリーが好きです。
そのほか、今回の訪問で良く見かけた構図が、真ん中に高さのある植物を配置して、周囲に地面に接するくらいに低い植物を植えるというもの。冬のガーデンでは寒さにも比較的強い単葉植物が用いられています。
この写真では、比較的寒さに強いコルディリネが使われています。コルディリネは、日本でも少しずつ見られるようになってきました。赤いものもあるので、色彩に乏しい冬の庭の強い味方です。地植えだけではなく、鉢植えにしても素敵です。
Hampton Court のとなりを流れるテムズ川に浮かぶボートの上にもコルディリネを使った鉢植えが飾られていました。ボートの手すりのはっきりしたブルーと鉢植えのブルーが、ボート全体のアクセントとなって風景を引き締めていますね。
鉢植えの色と植物の色を合わせても素敵です。左の写真の鉢のボーダー模様の緑と植物の色がよく合っていますね。右は、ちょっと剪定が必要ですが、単葉植物の斑と白い鉢がマッチしています。
2005年12月25日(日)
年末から新年にかけて、冬のイングリッシュガーデンを体感するためにロンドンへ行ってきました。ちょうどクリスマスシーズンで、行きたい庭園やお店がお休みだったりして残念な思いもしましたが、その分個人のお宅を見せていただく機会を持てました。
欧米のクリスマスは家族と一緒に家で過ごすことが一般的で、イギリスでもそのとおりでしたので、滞在していた場所の近くで開いていたのはパブ一軒とインターネットカフェ、昔の日本のタバコ屋さんみたいなNews Agencyというお店だけでした。 全ての動きがストップするクリスマスでも犬の散歩は欠かせません。散歩中の方にお願いして一枚シャッターを押してもらいました。
静かさに包まれているクリスマスの朝は、まるで日本のお正月のようです。左下は住宅街に何気なくある公園。右は冬枯れの街路樹に残った木の実。静かに澄んだ空をバックにいい味出してました。